「技術のブランディング」って何?
優れた技術は特許として守るだけではなく、ブランド化することで営業や交渉、仲間作りにも大きな力を発揮します。この「技術ブランド(インブランド)」は、商品そのものではなく、商品に使われている技術を象徴するものです。
有名な例としては、プロセッサ技術をブランド化した「インテル・インサイド」や、防水・通気性素材で知られる「ゴア・テックス」があります。でも、こうした成功は大企業だからできたことなのでしょうか?
材料メーカーや部品メーカーにとっての課題
消費者向け製品を販売する企業は通常、仕入先である材料メーカーや部品メーカーよりも立場が強いものです。このため、仕入先の技術ブランドが消費者に認知される機会はほとんどありません。実際、商品の宣伝や説明に仕入先のブランドが登場するケースは稀です。
小さな企業が成功した実例
ところが、可能性は十分にあります。たとえば、特許庁の「知的財産権活用企業事例集2018」に紹介された、従業員わずか12名の小規模企業の成功例があります。
この企業は、水だけで油汚れなどの頑固な汚れを落とせる超親水性無機塗料を開発。この技術がある大手電機メーカーの洗濯機に採用され、カタログにロゴマークが掲載されると、一気に問い合わせが殺到しました。
この成功は、「優れた技術」と「ブランディングの努力」の賜物です。
小規模企業でもブランド化は可能!
優れたオンリーワン技術を持つ企業であれば、大企業でなくても技術ブランドの成功は十分に実現可能です。そのためには、開発初期の段階から「技術のブランド化」を意識して取り組むことが重要です。
技術ブランディングの一歩を踏み出そう!
「うちの規模じゃ無理」と諦めず、自社技術の強みを見つけ、それをブランドとして育てる努力を続けてみてください。あなたの技術も、世界に羽ばたくブランドになるかもしれません!